ぼくが最初にこのアーキタイプと出会ったのは、RTR~THS環境での今は亡き店のFNM、オルゾフコントロールを使っていた時のことで(中略)スタンが嫌いなキミにオススメの最高にクールなデッキさ!!

初期型
・土地20~21(合流点1~3)
・テンポ重視
・原則的に巡礼者は採用しない
・抵抗の妙技も減らされる傾向
・層雲歩みを厚くとることがある
 KTK環境初期に多く見られたタイプで、前環境のヒロイックに同様に手数と《イロアスの英雄/Hero of Iroas》ブン回りパターンで勝ちに行く。とにかく手数が多くテンポだけならモダンレベル。


http://www.happymtg.com/decks/view/D075963
初期型といえども最近のSCGオープンにも入賞している。
このリストは試練特化とも言える内容でメインから先駆者がとられているのが特徴。

巡礼者型
・土地22~23(合流点よりもタップインゲインランドが優先される傾向)
・サイドから3マナ以上のカードが入ることもある
・メイン3~4ほどのヘリオッドの巡礼者
 KTK発売から少し経って開発された、少し土地が伸びるフェア寄りのプランをとったタイプ。初期型に比べ圧倒的に初手のキープが容易。また、非コンボ寄りの戦略をとることで絶望的であったマルドゥとのマッチアップが多少改善された。
 最初期は威名の英雄、また初期は鐘音の一撃や万戦の幻霊などが採用されていたが次第に淘汰されていった。サイドボードにはサーチ可能なフィニッシャーである《光波の護法印/Spectra Ward》が定着しつつある。また最近は、ヘリオッドの試練がメインサイドで合計3以上とられる傾向にある。


http://www.happymtg.com/decks/view/D074929

Main Deck
2《平穏な入り江/Tranquil Cove》
1《マナの合流点/Mana Confluence》
4《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
9《平地/Plains》
2《島/Island》
22 Lands

2《道の探求者/Seeker of the Way》
4《ヘリオッドの巡礼者/Heliod’s Pilgrim》
4《イロアスの英雄/Hero of Iroas》
4《恩寵の重装歩兵/Favored Hoplite》
4《戦識の重装歩兵/Battlewise Hoplite》
18 Creatures

1《頑固な否認/Stubborn Denial》
4《果敢な一撃/Defiant Strike》
2《抵抗の妙技/Feat of Resistance》
4《神々の思し召し/Gods Willing》
1《トリトンの戦術/Triton Tactics》
2《ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod》
4《タッサの試練/Ordeal of Thassa》
2《液態化/Aqueous Form》
20 Spells

60 Mainboard Cards

Sideboard
2《宝船の巡航/Treasure Cruise》
3《頑固な否認/Stubborn Denial》
1《光波の護法印/Spectra Ward》
1《ラゴンナ団の先駆者/Lagonna-Band Trailblazer》
1《定命の者の強情/Mortal Obstinacy》
1《アジャニの存在/Ajani’s Presence》
1《ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod》
4《異端の輝き/Glare of Heresy》
1《消去/Erase》
15 Sideboard Cards

上記のリストは、ほぼコピーと思われるリストが2/1のSCG Standard Premier IQでも優勝しておりかなり完成度が高い様子。


 新環境では、予想されていたよりも環境に合わず《乱撃斬/Wild Slash》が使われていないことと、他に比べ勝ち筋がブレ気味なマルドゥが減少傾向にあるのは追い風である。同時に、初期型が動きやすい環境なのではないかとも言える。ただし赤白アグロには要注意。

 マッチアップとサイドボーディングに関しては非常に複雑なので試行錯誤が必須。ただしこれまで英雄的を使った経験から、いずれのマッチアップも「可能な限りメインの形を保つ」のが重要だと思う。軽量火力の多い相手に道の探求者を減らす、アブザンミッドレンジ相手にヘリオッドの試練を減らし船だけ入れる、など。


さいごに
 以上、定期的に結果を残しつつもあまり情報の無いWU英雄的に関して情報の整理も兼ねて自分のためにまとめました。
 WU英雄的は使って頂ければわかる通りデッキの芯の部分がコンボ的でありながらもクロックパーミッションをやらされ、おまけにマッチアップ次第では中期戦も視野にいれるという様々なアーキタイプのめんどくさい部分を寄せ集めたようなデッキであり、アレンジの余地も限りなく無いに等しいのでかなり使っていて(自分だけが必要以上に苦労するという意味で)アンフェア感がすごく強いです。おまけにどんなに練習しても初手がクソハマりすると即死します。なのでどうしても大会に出たいけどお金だけが無い人や、フリー中心に純粋に駆け引きを楽しみたい人におすすめしたいです。じっくり練習して誰よりも強くなりたい人はアブザンアグロかティムールがおすすめです。しっかり練習して雑に勝ちたい人は赤白アグロを組みましょう。

これでおしまいです。それでは、ぼくは赤白アグロのパーツを買いに行ってきます。

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